-
原口尚彰[著]『ローマの信徒への手紙 下巻』
¥5,060
SOLD OUT
原口尚彰[著] 本体価格:4,600円(10%税込定価: 5,060円) サイズ:A5判 240ページ ISBN:978-4-400-11183-2 C1016 発行年月:2021/09/24 修辞学的=書簡論的分析の成果 邦人の手になる久々のローマ書本格注解 ローマの信徒への手紙は紀元57年頃、コリントに滞在する使徒パウロが、ローマ帝国東半分のギリシア語圏で伝道を終えた時点で、まだ訪問したことがないローマの教会へ書き送った手紙である。著者はこのテキストを、当時のディアスポラ書簡の文脈に置き直し、編集史的な観点と共に修辞学的=書簡論的な分析を施すことによって、著者と読者とのコミュニケーションの中でいかなるメッセージがやり取りされたかを精緻に解明する。 下巻は9章から16章まで。 上巻は、緒論に続いて8章までを扱う。 【著者について】 原口尚彰(はらぐち・たかあき) 1994年4月より1996年3月迄 明治学院大学一般教育部講師。1996年4月より2000年3月迄 聖和大学人文学部助教授(新約聖書学担当)。2000年4月より2015年3月まで 東北学院大学文学部教授(新約聖書学担当)。2015年4月より2021年3月までフェリス女学院大学国際交流学部教授。2016年4月より日本ルーテル神学校講師(新約聖書学担当) 著書は『ガラテヤ人への手紙』新教出版社、『新約聖書概説』教文館、『信じることと知ること』東北大学出版会、『ロゴス・エートス・パトス:使徒言行録の演説の研究』新教出版社、『新約聖書釈義入門』教文館、『新約聖書神学概説』教文館、『幸いなるかな 初期キリスト教のマカリズム』新教出版社、など多数。
-
長谷川修一[著]『遺跡が語る聖書の世界』
¥2,310
SOLD OUT
長谷川修一[著] 本体価格:2,100円(10%税込定価: 2,310円) サイズ:四六判 300ページ ISBN:978-4-400-21331-4 C1016 発行年月:2021/08/25 モノから見えてくる暮らしの実相 聖書の世界の人々は、どんな住まいに住み、いかなる食生活を送り、何を着て装っていたのか? また彼らが使っていた貨幣や暦は? 戦争ではどんな武器を使っていたのか? 聖書考古学の第一人者が、古代の人々の暮らしと社会をめぐる興味尽きないテーマを楽しく解説。聖書の読み方が一歩深くなる。 『福音と世界』好評連載の単行本化。 【目次より】 1 住まい 2 ワイン1 3 ワイン2 4 ビール 5 ファッション 6 パ ン 7 オリーヴ 8 碑 文 9 紀年法と貨幣 10 エルサレム神殿 11 会 堂 12 市 壁 13 市 門 14 列柱付き建造物 15 印 章 16 契 約 17 音 楽 18 交 易 19 葬送と墓制1 20 葬送と墓制2 21 葬送と墓制3 22 戦 争1 23 戦 争2 24 戦 争3 あとがき 索引 【著者について】 長谷川修一(はせがわ・しゅういち) 1971年生まれ。立教大学文学部教授。筑波大学大学院博士課程単位取得退学。テル・アヴィヴ大学大学院ユダヤ史学科博士課程修了。専門はオリエント史、旧約学、西アジア考古学。著書に『聖書考古学』『旧約聖書の謎』(中公新書)、『ヴィジュアルBOOK旧約聖書の世界と時代』(日本基督教団出版局)、『歴史学者と読む高校世界史』(共編著、筑摩書房)、『謎解き聖書物語』(筑摩書房)、『旧約聖書〈戦い〉の書物』(慶應義塾大学出版会)など。 【書評】 『本のひろば』2021年12月号(評者=山野貴彦氏)
-
ジャン・カルヴァン[著]『テモテ・テトス・フィレモン書[上製函入版] 〈カルヴァン新約聖書註解〉12』
¥6,380
SOLD OUT
ジャン・カルヴァン[著] 堀江知己[訳] 本体価格:5,800円(10%税込定価: 6,380円) サイズ:A5判 338ページ ISBN:978-4-400-12798-7 C3316 発行年月:2021/08/02 牧会書簡(テモテI・II、テトス)およびフィレモン書の4つの註解を収める。いずれも1550年前後の作品。長老や監督など初代教会の職制に関するカルヴァンの読み解きは驚くほど自由で興味深い。 愛書家のために[上製函入版]を、限定100部制作。 【書評】 『本のひろば』2021年11月号(評者=飯田 仰氏)
-
大野惠正[著]『神の言葉と契約ーー出エジプト記19章-24章の研究』
¥6,050
SOLD OUT
大野惠正[著] 本体価格:5,500円(10%税込定価: 6,050円) サイズ:A5判 531ページ ISBN:978-4-400-12795-6 C1016 発行年月:2021/03/19 神顕現・十戒・契約の書・契約物語 モーセ五書の中心問題(神顕現、十戒、契約の書、そして神と民の契約)を記す基層資料が、申命記主義者によって信仰文書としての高みへと決定的に引き上げられ、さらにヤハウィスト、祭司資料編集者によって現在の形に整えられた消息を明らかにした労作。 【目次より】 序 論 第1章 研究史概観 第1部 ユリウス・ヴェルハウゼンからエーリッヒ・ツェンガーまで 第2部 1980年代後半から今日に至る研究 第2章 文献分析の指標 第3章 物語の文献学的分析 第4章 十戒 20章2節-17節―その成立と内容をめぐって 第1部 出エジプト記20章2-17節と申命記5章6-21節の共観的問題 第2部 文型・構成・歴史的問題 第3部 十戒成立の問題 第5章 契約の書 20章22節-23章33節 第1部 研究史瞥見 第2部 釈義的研究 まとめ 第6章 出エジプト記19章-24章の成立史 第1部 神顕現・契約物語の基本層の構成と意味 第2部 申命記主義的編集層 第3部 基本層への増補もしくはヤハウィストの編集層 第4部 祭司的資料層と祭司的編集加筆 【著者について】 大野惠正(おおの・よしまさ) 1939年、東京生まれ。東京神学大学大学院修了。日本基督教団長野県町教会、伊東教会、浜松教会で牧師。1981年-2008年活水女子大学教授、2009年-2011年長崎外国語大学客員教授。その間、新共同訳聖書旧約部門翻訳委員、西南学院大学神学部非常勤講師を歴任。現在活水女子大学名誉教授。著書: 『神と人間』(1995年)、『永遠の支え』(1995年)、『新共同訳 旧約聖書注解?』(共著、1996年)、『聖書と音楽』(2000年)、『新共同訳 旧約聖書略解』(共著、2001年)、『旧約聖書入門』1、2、3(2013?19年)。訳書:シュタム/アンドリュウ『十戒』(共訳 1970年、1998年)、クレメンツ『預言者の信仰』(1971年)、レントルフ『旧約聖書の人間像』(1975年)、デヴィッドソン『創世記』(1986年)、ヴェスターマン『聖書の基礎知識』(共訳、1984年、改訂新版2013年)。 【書評】 『本のひろば』2021年7月号(評者=関根清三氏)
-
ジャン・カルヴァン[著]『創世記 II カルヴァン旧約聖書註解』
¥4,950
SOLD OUT
ジャン・カルヴァン[著] 堀江知己[訳] 本体価格:4,500円(10%税込定価: 4,950円) サイズ:A5判 398ページ ISBN:978-4-400-10116-1 C3316 発行年月:2020/11/25 IIは創世記24章以下、イサクからヨセフにいたる父祖たちの物語。 宗教改革者の釈義の真髄を示す大作。 1984年刊行のIに続き、36年ぶりの、待望の完結。 既刊 創世記 I (オンデマンドブック) A5判・408頁・本体4,600円 【書評】 『本のひろば』2021年3月号(評者=吉田 隆氏)
-
ジェイムズ・M・ロビンソン[著]『イエスの福音ーーそれは本当は何だったのか』
¥3,850
SOLD OUT
ジェイムズ・M・ロビンソン[著]/加山久夫、中野実[訳] 本体価格:3,500円(10%税込定価: 3,850円) サイズ:四六判変型 410ページ ISBN:978-4-400-12035-3 C1016 発行年月:2020/06/22 「言葉福音書」を手がかりに 付・言葉福音書Q本文 著者は、Q資料やトマス福音書など「言葉福音書」と呼ぶ資料を深く読みこみ、イエスがガリラヤで語った「良き知らせ=福音」の核心、「神の国」に迫る。 本書は、長年にわたり斯界を牽引してきた著者の聖書学者としての研究の集大成であるのみならず、また一信仰者としての総決算でもあり、著者の学問と人格が一体となった稀有な作品である。 「大事なのは、イエスの言葉について考えることではなく、イエスの言葉を実践することなのだ。だから実際のところ、研究者の客観性そのものがイエスの論点を回避する言い逃れになりうる。したがって、私が研究者としての生涯の終わりに近づいた今、もしもイエスが語ったことについて本当に語ろうとするなら、イエスが語った仕方によりいっそう近い仕方で語るようにしなければならない。」(本書より) 【目次】 日本語版への序 序 論 イエスの福音の焦点 第1章 イエスの失われた福音 使徒信条 言葉福音書Q 言葉福音書Qによるイエスの業 言葉福音書Qのイエスから私たちへ 第2章 言葉福音書Q 言葉福音書Qをいかに用いるか 言葉福音書Qの本文 第3章 イエスはガリラヤのユダヤ人だった イエスの母語としてのアラム語 イエスは読み書きできたか 死海文書 ユダヤ人として生きたイエス 異邦人伝道 第4章 イエスについて知っていることと知らないこと イエスの知られざる少年期・青年期 イエスの家族 イエスの在外教育? イエスの知られざる性生活? ほんとうのマグダラのマリア 後代の諸外典福音書におけるマグダラのマリア 第5章 洗礼者ヨハネによるイエスの回心 イエスの異なった振る舞い イエスの異なった教え 洗礼者ヨハネの教えのキリスト教化 洗礼者ヨハネのキリスト教化 いつキリスト教は実際に始まったのか? 洗礼者集団の継続 第6章 神自身によって保証されたイエスの生き方 宣教派遣説教 イエスのガリラヤ伝道 第7章 イエスの神への信頼 神の行為としての自然災害 配慮する神の自然統治 「自然法則」対「奇跡」 出来事となる神の国 神の支配における相互性 第8章 イエスの自己理解 イエス特有の尊称の不在 神の子ら 人間の子(人の子) 裁きの日の審判者 知恵の子ら 来るべき方 神の代弁者としてのイエス イエスは自らの死をどう見たか 第9章 始まりとしての終わり 十字架刑の恐怖 復活信仰の本当のリアリティ 第10章 イエスの福音とパウロの福音 イエスの言葉をこだまさせるパウロ 「神の復讐」対「神の赦し」 この悪しき時代の人々に抗して パウロの愛と怒りの神 ユダヤ主義化する福音へのパウロの反対 イエスの福音 エピローグ ここからどこへ向かうのか? 世俗的な選択肢 福音的な選択肢 私たちはここからどこへ向かうのか? 訳者あとがき 原 注 ジェイムズ・M・ロビンソン(James M. Robinson) 1924年生まれ。アメリカの聖書学者、長老派牧師。コロンビア神学校、バーゼル大学、プリンストン神学校で学ぶ。バーゼルではカール・バルトとオスカー・クルマンに師事するが、同時にマールブルクのブルトマンの講筵にも列した。クレアモント神学大学で長年にわたり教鞭を執る。ナグ・ハマディ文書の校訂やQ資料の公刊に多大の貢献があった。2016年没。 訳者の加山久夫氏(明治学院大学名誉教授)、中野実氏(東京神学大学教授)はクレアモントでロビンソンに師事した。 ポストする
-
月本昭男[著]『詩篇の思想と信仰 Vーー第101篇から第125篇まで』
¥4,290
SOLD OUT
月本昭男[著] 本体価格:3,900円(10%税込定価: 4,290円) サイズ:四六判 424ページ ISBN:978-4-400-12747-5 C1016 発行年月:2020/03/10 本邦最大級(全6巻)の詩篇注解、ついに完結! 詩篇を深く理解し味わうための必読書。 厳密な私訳、詳細な語釈、各詩篇の構造と成り立ちの分析、そして思想と信仰について、行き届いた解説を施す。 古代オリエント学に通暁する著者にして初めて可能となった周辺世界への広い目配りにより、ヤハウェ信仰の詩文学の本質に迫る。 好評既刊: 詩篇の思想と信仰 I 第1篇から第25篇まで 詩篇の思想と信仰 II 第26篇から第50篇まで 詩篇の思想と信仰 III 第51篇から第75篇まで 詩篇の思想と信仰 IV 第76篇から第100篇まで 詩篇の思想と信仰 VI 第126篇から第150篇まで 【著者について】 つきもと・あきお氏は、1948年長野県生まれ。新島学園、東京大学、テュービンゲン大学などで学ぶ。立教大学文学部キリスト教学科教授を経て、現在は上智大学神学部教授、古代オリエント博物館館長。無教会経堂聖書会所属。著書に、『ギルガメシュ叙事詩』(岩波書店)、『目で見る聖書の時代』『創世記(I)』(岩波書店)ほか。聖書翻訳に『創世記』『エゼキエル書』(岩波書店)ほか。編著に『創世神話の研究』(リトン)ほか。
-
佐竹明[著]『第二コリント書 10-13章 【現代新約注解全書】』
¥10,670
SOLD OUT
佐竹明[著] 本体価格:9,700円(10%税込定価: 10,670円) サイズ:A5判 664ページ ISBN:978-4-400-11170-2 C1016 発行年月:2019/11/25 緻密を極めた、 世界最高水準の第二コリント書注解、 待望の第2回配本。 10章から13章は、パウロを中傷してコリント教会を混乱に陥れた巡回伝道者ら論敵の言い分に対し、使徒はただ主のみを誇るべきこと、また使徒が苦難を受けるべきことを語り、偽使徒を退けるよう説く。また第三の天に引き上げられた自らの体験を語りつつ、「弱さを誇る」と語る。パウロ神学の核心を究明する。 次回1-9章を扱います。(数年後になる予定) 【著者について】 佐竹明(さたけ・あきら)氏は1929年、東京に生まれる。東京大学教養学部教養学科、同大学院人文科学研究科(西洋古典学専攻)を経て、56-59年、ハイデルベルク大学、チューリヒ大学神学部に留学。59-62年、ハイデルベルク大学付牧師。63年、ハイデルベルク大学にて神学博士の学位を取得。63-76年、青山学院大学文学部神学科教授。77-90年、広島大学総合科学部教授。1990-2004年、フェリス女学院大学教授。1996-2004年、同大学学長。広島大学、フェリス女学院大学名誉教授。2011年、ヨハネ黙示録の研究により学士院賞・恩賜賞受賞。 著書 Gemeindeordnung in der Johannesapokalypse(1966)、『ピリピ人への手紙』(1969)、『ガラテア人への手紙』(1974)、『喜びに生きる』(1976)、『新約聖書の諸問題』(1977)、『使徒パウロ』(1981、新版2008)、『ヨハネの黙示録』(旧版上・下1978, 89)、『ヨハネの黙示録 上・中・下』(2007-2009)、Die Offenbarung des Johannes(KEK, 2008)、『第二コリント書8-9章』(2017年)等。 訳書 E・シュヴァイツァー『新約聖書における教会像』(1968)、G・ボルンカム『パウロ』(1970)、同『新約聖書』(1972)等。
-
ジャン・カルヴァン[著]『アモス書講義』
¥5,500
SOLD OUT
ジャン・カルヴァン[著]・関川泰寛[監修]・堀江知己[訳/解説] 本体価格:5,000円(10%税込定価: 5,500円) サイズ:A5判 390ページ ISBN:978-4-400-12456-6 C1016 発行年月:2019/07/25 改革者は預言者をどう読んだのか――。 ライブ感溢れる講義の様子。 1559年に創設されたジュネーヴ大学で、カルヴァンが週3日、隔週で行った講義の記録。ヘブライ語原典を自らラテン語に訳し、逐条的に入念なパラフレーズを行うスタイル。 注解書とは趣を異にするライブ感溢れたカルヴァンの講義の様子を活き活きと伝える。 監修者 関川泰寛(せきかわ・やすひろ) 1954年、東京生まれ。エディンバラ大学神学部卒業、東京神学大学大学院修了。現在、東京神学大学教授、日本基督教団大森めぐみ教会牧師。 著訳書 『ニカイア信条講解』、『聖霊と教会』、『アタナシオス神学の研究』、『ここが知りたいキリスト教』、『新・明解カテキズム』(解説)、ヘロン『聖霊』、マクグラス『キリスト教思想史入門』(共訳)、スティッド『古代キリスト教と哲学』(共訳)、クランフィールド『使徒信条講解』など多数。 訳 者 堀江知己(ほりえ・ともみ) 1979年、前橋生まれ。東北大学文学部人文社会学科(社会学専修)卒業。東北大学大学院文学研究科 文化科学専攻(ドイツ文学)中退。東京神学大学大学院博士課程前期課程(旧約聖書神学専攻)修了。日本基督教団堺教会伝道師・副牧師、福島教会牧師、能代教会牧師を歴任、2014年より前橋中部教会牧師。 訳書『オリゲネス イザヤ書説教』